「森のkoe」-110218_133235.jpg


台場のホテル「グランパシフィック」で、製造メーカー主催の

講演会と商品説明会があると言うことで、久しぶりに昼間の

357で湾岸を走り始めた。

夕暮れや夜のハイウェイから見るのとは随分ことなる景色が

車窓を取り囲む。

くすんだ灰青色の空の下で埃っぽい空気の中をゆっくり進む

車は、スピードを無くした途端に鈍いエンジン音だけが頼り

鉄の箱になる。

路肩に続く背高の金網フェンス越しに、建ち並ぶコンクリート

ビル群達が近づいて来る。

都心の高層ビルとは異なって見える人造の威圧感は、きっと

この土地の成り立ちがまだ「彼等」を飼い慣らす術を持てない

でいることの「証し」ようにも見える。。。

粗削りの荒野に聳え建つビル群の、人造の圧力から逃げるか

のように、信号機の青の向こうに見えて来たホテルに向かって、

エンジンを頼りに、僕はゆっくりとスピードを上げ始めた・・・